【イノセンス】 78点

イノセンス スタンダード版 [DVD]

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人狼が良かったことだし、いよいよ押井守監督作品に手を出してみるかってことで観賞。はい、見終わりました。


78点
難解さを楽しむ作品


ほとんど何を言ってるのか分からなかったわ(笑)

でも面白かった。ワタシ、見始めて10分くらいで「あ、この映画を理解しようとするのはやめよう」って思ったの(笑)。つまり何も考えずに見たのよ。これが良かったのね。

▼5月16日 追記

イノセンスを見直してる。
DVDって良いわね。字幕が付いているから、字幕無しで見た昨日より登場人物の言いたい事が理解できるわ。

見るたびに面白さが深みを増すわね。

こういう人間の真理をテーマに扱う場合、分かりやすく描いちゃうより、やや難解な方が良いと思うわ。真理と言うものは今までも疑問であったように、これからも疑問であり続けるのよ。人間の生と死の影として。

キムと言う男の台詞が印象的だったわ。

「真に美しい人形があるとすれば それは魂を持たない生身のことだ」

人間の体が超自然的な機械だとしたら。自然(神)が土と水で作り出した人形だとしたら。まさにキムの言う美しい人形ね。でも人間は、完全だけど完全じゃない。人間を不完全にしているのは人間自身。もっと言えば人間の不完全な魂。自我を持ってしまった人間は自然の一部ではなくなってしまった。人間はこの世界にとって異物なのよ。

イノセンス【innocence】 の意味
1 無実。無罪。
2 天真爛漫 。無邪気。

人間はなぜ人間ではなく人形を愛でるのか。人間は人間を模した人形に何を見出だそうとしているのか。人間は人形に、異物になる前の人間を重ねて見ているのかも知れない。人間がこの世界と一つだった時の遠い遠い記憶を思い出すのかも知れない。人間が動物や人形が好きな理由は、人間は動物じゃないし人形じゃないからかもね。何か悲しくなっちゃうわね。これくらいにしとこ。

最後に一つ言わせて欲しいんだけど、髪を下ろしたイシカワさんがイイ男でワタシ、ハッとしてグッときたわ。

【ミート・ザ・ペアレンツ】 29点

29点
これ笑える?

これはね、恋人と結婚したい主人公が彼女の父親に会いに行くと言う映画なの。続編が3まで作られているので期待してみたけど……29点。チーン

とにかく主人公が不運。
家族の輪に入ろうとするも、やることなすこと裏目に出て孤立する主人公。そして、とうとう彼女の家から追い出されちゃうのね。

ここで良くわかんないのがロバート・デ・ニーロ演じる父親の心境の変化よ。娘が悲しむ姿を見て出ていった主人公を追いかけるのだけど、どうも『らしく』ないのよね。これくらいで心を入れ換えるんだったら、もっと早く子離れ出来てたと思うけど。どんだけ~

あと恋人の描写が気に食わなかったわ~、ワタシ。この場合、何が起きようと彼女は主人公の味方でいるべきじゃない?トラブルが起きると我関せず。恋人の言動が主人公を孤立させたり。何なのよ、この女。

この映画は主人公vs父親にしか視点が合っていないのね。
そのくせ、この対立を作中ではイチャイチャでしか描かれてこなかった主人公と恋人の愛の絆で都合良く決着が付くのよ。
見てるこっちは腑に落ちないったらありゃしない。

笑いどころが分かんなかった。ワタシには合わなかったみたい

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

↑ベン・スティラーの出ている作品で好きなやつ

LIFE!は白昼夢を見る男が現実に向き合う話し(ブラックスワン以降こういう現実と妄想がごっちゃになるの増えたわよね)。作中に流れる曲が良いのよ。ベン・スティラーの吹き替えは岡村隆史。違和感(関西弁で話すので)はあるけど下手ではないので慣れれば問題なく聞けるかも。

ザ・ロイヤル・テネンバウムはちょっと変わった家族の話し。家庭に無関心だった父親が子供たちに父親と認められるまでの珍騒動を描いてるのよん。

【人狼 JIN-ROH】 89点

記念すべき一発目の記事に相応しいアニメ映画をレビューするわ

人狼 JIN-ROH [DVD]

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89点
カタルシス』という言葉の意味を実感


原案・脚本 押井守と聞いて構えて見たのだけど、難解さは無く、意味シーン(意味深なシーンのことね)や抽象的な台詞が物語の深みになっているのは沖浦監督の手腕かしら。実に考察し甲斐のある作品ね

惚れたわ~。ガッツ似の伏君も素敵だったけど、作中に最初から最後まで漂う物悲しい空気がたまんないのよ。


ガッツ似の伏一貴くん。イイ男
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その者は狼のような者である
その者は狼である
それ故に追放された者である


簡単に説明すると『左翼の女と機動隊の男が出会ったことで産まれた悲劇』なんだけど、もっと深みのある設定とストーリーだから実際に見てみてちょんまげ。

孤独な男と女。孤独を愛で埋めようとした女が愛したのは人間になれない狼。

狼の群れの中に一人だけ人間(伏)が混じっているシーンがあるの。印象的なシーンのひとつよ

上記したのは冒頭に出てくる文なのだけど、ワタシ『狼のような者=雨宮圭』で『狼=伏一貴』だと思ってたんだけど、『狼のような者』も『狼』も伏の事を指しているのかも知れないわね。
テロリストの少女を撃てなかった良心や愛に揺れ動く心があっても、伏は狼としてしの生き方しか知らない。伏は狼のような者であり、狼である。それ故に……

この悲劇は美しくすらあり、見た後に残る感情は悲しみでも苦痛でもなく、ある種の感動よ。

余談だけど、これ見たらTEXHNOLYZEがまた見たくなったわ。


5月13日 加筆、編集。